出張 de 「バンテージ・ポイント」 ・・・必見！ [映画]
Vantage Point (2008)
http://movies.yahoo.com/movie/1809712780/info
Yahoo! Movies を見ると評価が微妙だけど、これは面白かった。とりあえずアクション好きな方は必見。アクションが好きでなくとも観て後悔する作品ではない。映画ファンを自称するなら必ず観なければならない・・・と言ったら言い過ぎかもしれないが、本当に面白かった。必見！
３月最後の金曜日は終日大崎に出張だったので、ちょっと早めに仕事を切り上げて観てきました。東北新幹線の最終に乗る都合で有楽町の「サロンパスな映画館」で17:00からのを観るつもりだったんけど、打合せが延びて出張先を出たのが16:40。（20分じゃ着かないよなぁ・・・。）もう間に合わない！っていうわけで急遽、東京駅からは離れちゃうけど渋谷の「渋谷TOEI 2」で17:15からの上映に変更。丁度、桜のキレイな時期だなぁと思っていたのに雨が降り始めてきたので、「桜、散らなきゃいいな」と思いながら映画館に急いだ。（今日は折畳傘を持ってきたのさ。また500円傘を買って妻に怒られない為さ。ふふっ。）
実は朝一の東京行き新幹線に乗る前に、ローソンのチケットマシンで前売り券1300円を買えたのがラッキーであった。（こうなったら仕事そっちのけで観ないとね。）この「渋谷TOEI 2」、今日は全席自由だった。平日とはいえ夕方のこの時間帯、広い劇場内にお客は30人いなかったぞ。劇場は、平らめなフロアで、ちょっと見上げるような高めの位置にスクリーンがある。目の前の席に誰かが座ってもスクリーンが見えなくてヤキモキするよりはいいが、ちょっと目線が高いなぁ。（椅子にふんぞり返って観れば大丈夫。）それと気になったのが従業員。チケットブースの係員からモギリから売店の係員から場内アナウンスまで、みんな中高生のバイトじゃないかと思う位の若年層。うーん、チケット代がコイツら（失礼；）のバイト代になるのかチョット気になってしまった。だって、接客が「文化祭の食堂レベル」のたどたどしさなんだもん。
以下、ネタバレしないように配慮したつもりですが、未見の方の興味を損なわない為に多少、私Yakohaが多少脚色して表現しています。（爆；）とはいえこれから観るご予定の方は読まない事をお勧めします。これこそ頭が真っ白な状態で見たほうがいい娯楽作品。
さてこの「バンテージ・ポイント」。90分という短い上映時間は、観客を置き去りにした「あれ？もう終りなの？」という短さではなく、「クライマックスへの畳み掛けが物凄いが為に90分も経ったと思えない盛り上り」という、「この先どうなるんだろう？」と観客に息つく暇も与えないスピード感に溢れる展開で幕を閉じる。暴力表現が無いと言えば嘘になるが、一応、年齢性別を問わずにお勧めできる内容。アクション大作であるのにも関わらず、巷のアメリカ万歳映画のように銃撃戦が売りではない。何がウリかと言えば・・・デニス・クエイドの顔かもしれない。（←イヤ、マジでさ。）そういえば消音器付きの銃の発射音がリアルだったなぁ。（もちろん私は実際に聞いた事なんか無いよ。）
この作品、国内の前評判もさる事ながら、久しぶりのデニス・クエイド主演というのもマニアックでいいな。なんていうかこの人、ニック・ノルディみたいな顔になちゃったぞ。（爆；）同業者を描いた「ボディーガード」のケビン・コスナーにもカブって見えるし。映画サイトで紹介している範囲で安心してストーリーを言うと、「大統領狙撃現場に居合わせた８人の登場人物が、それぞれ異なる視点から観た事実をつなぎ合わせて事件の真相に迫る・・・」というもの。（←だと思ってたら、実はちょっと違うぞ。）
ある1人の視点から観た一連のシーンが終わると時間が逆戻りしてスタートに帰り、次は、別な人の視点から観たシーンにより、前は気付かなかった新たな事実が次々と観客の前に現れる。それが８回も繰り返す頃には観客はグッタリ疲れて「ハイ、エンディングでーす。ホラ、びっくりしだでしょう？」、という展開。（←ゴメンナサイ、大嘘です。）詳しく書くとそれ自体がネタバレになっちゃうのでこれ以上は書きません。「メメント」のような映像表現と評した方もいるがまさにその通り。
但し「メメント」は「10分おきに時間が戻っても時間軸が（過去に向かって）進んでゆき、実は一番最初に起こっていた衝撃の事実（映画の最後）に観客が驚く」という演出だったのに比べ、この作品は、「同じシーンを何度も違う視点から繰り返す」というのが巷のウリなのだ。（←もちろんその後もあるんだけどね。）そういう訳で、実は３回目位で飽きてきますな。（←違うってば。）・・・本当はそんな心配しなくても全然問題無し。だんだん展開スピードが上がってきたと思ったら、そのまま止まる事を忘れたかのように一気にエンディングまで突っ走る。。。こんな爽快感はなかなか無いぞ。
という訳で「書きたい事も書けない」非常に歯がゆい感想文になるのだが、とりあえず観て下さい。あえて不満やアラを探せばいろいろあるのだが、この種の問題を真面目に考えると夜も眠れなくなっちゃうので、娯楽と割り切った方が幸せになります。幸せじゃない方を考えたい方には、ジム・ギャリソンの「ＪＦＫ」を読む事をおススメします。（大統領暗殺に必要なものは何か？を考えると・・・怖くて眠れなくなっちゃうよ。）
さて登場人物。詳細を全部書くとストーリーを想像できちゃうので、私の知っている人だけピックアップします。
デニス・クエイド
この人、記事の最初に「久しぶり」と書いたけど、実は結構出演作があるのね。（私が知らなかっただけのようだ。）この人の作品で好きなのは「第五惑星」。古き良きＳＦ映画というか、時代を感じるというか・・・それ以来、無骨なイメージは変わってない。この人の何が魅力なんだろう？・・・よくわからないが、やっぱりこの（怖い）顔かな？そういえば昔、リー・トンプソンと仲良かったんじゃなかったっけ？
フォレスト・ウィッテカー
実はメジャーな善人役が少ないタイプかな？犯罪者役しか思い当たらなかったぞ。ちょっとへらへらしすぎなタイプだが、いい味出しているね。アミン役をした作品（名前忘れた）、観たいんだよなー・・・。独り異国の地で、母国の大統領が狙撃される現場に居合わせた人は、やっぱり不安で不安で、別居中の妻と子供に電話をかける。そんな切迫感がひしひし伝わってきたよ。それ故に、名も知らぬあ子の為に頑張ったんだろうなぁ。（詳細省略。）
シガニー・ウィーバー
未だに普通の人間の役を演じても違和感のある（エイリアン）女優。今回はテレビ中継者のディレクターという役で、冒頭の狙撃から始まる混乱を「一般人」の観点から、彼女の視点を通じて観客と共有する道案内役。劇中、若手アナウンサーと論議する場面があり、「言う事聞かないと・・・」と言った目の奥に人間とは違う光が見えたかと思うと、口からメキメキメキと音をたてて爆発的な吐息と共に酸の唾液を・・・という展開にはならないのでご安心下さい。（爆；）
ウィリアム・ハート
クレジットを観て、「おっ！シガニー・ウィーバーと”エイリアン繋がり”だ！」と思ったら、この人、ジョン・ハートとは別人なのね。（爆；）確かに観た顔だったんだけど、「あれ？こんな人だったかなぁ・・・？」と思ってたよ。撃たれた大統領役なんだけど、大統領って、大変だ！（色々な意味でね。）そういえばジョン・ハートはニック・モラニスのパロディ映画でお腹からエイリアンが出てきて「またか！」というシーンを観たっきりだなぁ。
その他の魅力的な人々。（他にも、もっといるんだけどね。）
この種のスペクタクル気味なアクション大作を観ちゃうと、「その後の後始末が大変だろうなぁ・・・。」なんて余計な心配しちゃいますな。「ダイ・ハード 4.0」を観た時のような感じでさ。
http://yakoha.blog.so-net.ne.jp/2007-07-28
という訳で、ぜひ映画館でご覧あれ！
【2008/04/14追記】興奮が冷めた今思えば・・・やっぱり「アメリカ万歳映画」だったのかなぁ？（爆；）
バンテージ・ポイント、知りませんでした。しかも90分の作品とは。
今回も仕事はそこそこに映画館へと走っていかれたのですね。
それにしても「サロンパスな映画館」って本当の名前ですか?
by ランランラン太郎 (2008-04-04 10:11)
もう、「エイリアン」はやらないもだろうか・・・
その内やったりして。（笑
by たいへー (2008-04-04 11:23)
これは本当に面白かったですよ。
映画は長けりゃいいってモンじゃないです。
手法も新しいですが、次から次へと繰り出す驚愕事実に
置いてきぼりにされるくらい予測不可能なストーリーでした。
最高です。
by paraden (2008-04-04 12:40)
Yakohaさんの激奨の映画ですので、観たいと思いますね。
フォレスト・ウィッテカーは、アカデミー俳優ですね。まだ彼の映画は観たことがありません。
by たいちさん (2008-04-04 15:20)
たった90分の映画だったのですね~
面白くて内容が濃くて、お得な映画だと思いました☆
by ともたろう (2008-04-04 22:54)
こんばんは。
スピード感溢れる映画でした。
ラストがまとまりすぎちゃった感はありましたがあまり考えずに楽しんだ方がいいですよね。
by キキ (2008-04-05 23:30)
> xml_xsl さん、ご来訪ありがとうございます。
by Yakoha (2008-04-06 22:10)
> ランランラン太郎 さん、ご来訪ありがとうございます。
最近ますます仕事と映画と、どっちがメインかわからなくなってきました。（爆；）「サロンパス・・・」は正式には「サロンパス ルーブル丸の内」と言います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E4%B8%B8%E3%81%AE%E5%86%85
上映前の宣伝CMは当然サロンパス、売店でもサロンパス、係員の手足にもサロンパス・・・というのは嘘です。（謝；）
by Yakoha (2008-04-06 22:17)
> たいへー さん、ご来訪ありがとうございます。
今後エイリアンの続編が作られるとしたら・・・本当に番外編的になるのかなぁ？「４」の設定も微妙でしたねー、そういえば。
by Yakoha (2008-04-06 22:18)
> paraden さん、ご来訪ありがとうございます。
稀に見るアクション大作でしたね。色々な要素がうまくバランスが取れていないとこういう傑作にはなりえませんよねー。正直、ラストはもう一声欲しかった、というのは欲張りすぎかな？
by Yakoha (2008-04-06 22:20)
> WIZARD さん、ご来訪ありがとうございます。
by Yakoha (2008-04-06 22:21)
> たいちさん さん、ご来訪ありがとうございます。
これは観て損し得ないレベルの作品ですね。フォレスト・ウィッテカー・・・あれ？アカデミー賞はノミネートのみだったと思っておりました。（アミン役の、アレですよ。）脇役が多い印象でしたが・・・？
by Yakoha (2008-04-06 22:23)
> かつぽん さん、ご来訪ありがとうございます。
by Yakoha (2008-04-06 22:23)
> ゆうぐ さん、ご来訪ありがとうございます。
by Yakoha (2008-04-06 22:24)
> nomame さん、ご来訪ありがとうございます。
by Yakoha (2008-04-06 22:24)
> ともたろう さん、ご来訪ありがとうございます。
１分当たりの満足金額、と言う計算をしたらトップになりそうですね。（笑；）中身が詰まっていれば２時間も要らない、っていうのがよくわかりますね。。。長くて素晴らしいのもいいんですが、こういう短期集中型もまたいい感じでした。
by Yakoha (2008-04-06 22:26)
> カズフミ さん、ご来訪ありがとうございます。
by Yakoha (2008-04-06 22:26)
> キキ さん、ご来訪ありがとうございます。
ラストは多少・・・「アメリカ万歳」気味・・・な感じはありましたね。（笑；）もう一ひねり・・・というか、はっきり言ってラストは「運」かな？（それはそれで娯楽作品としては正しいエンディングなんですけどね。）
by Yakoha (2008-04-06 22:28)
> はっこう さん、御来訪ありがとうございます。
by Yakoha (2008-04-09 21:49)
> バラサ☆バラサ さん、御来訪ありがとうございます。
by Yakoha (2008-04-14 01:33)
渋谷TOEIは痛かったですね。
サロンパスは、支配人がどう見ても久光から出向社員としか思えないおっさんですが、その分接客はちゃんとしていますし。
by バラサ☆バラサ (2008-04-14 20:52)
> バラサ☆バラサ さん、更にコメントまでいただいてありがとうございます。
まぁ映画館ですのできちんと映画が観れればそれでいいんですけどね。不快にならなければOK。でも・・・最近流行の”顧客満足度”の為にはそういった配慮も必要だとは思います。
by Yakoha (2008-04-14 23:36)
こんにちは。ご訪問有難うございました。
ボクもこの映画観ました。
違った人の視点から見ていくという手法？というのか、時間を巻き戻して観ていくというのが、なんか新鮮な感じがしました。
by てぷこだん (2008-04-15 12:38)
> てぷこだん さん、御来訪ありがとうございます。
趣向が違いますが「メメント」も同様の時間表現をしていますね。こちらも面白いですよー。とはいえ、謎解きでなかったのは・・・ちょっと残念。（苦笑；）
by Yakoha (2008-04-15 21:12)