アベンジャーズ：最後に笑ったのは誰だ？：弥子葉な毎日：SSブログ

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アベンジャーズ：最後に笑ったのは誰だ？　[映画] [編集]

Marvel's The Avengers

http://movies.yahoo.com/movie/the-avengers-2012/

http://www.marvel-japan.com/movies/avengers/home.html

Q : ナルシスト、コスプレ兵士、雷様、緑の怪物、元不良少女、洋弓マニア、サミュエルＬジャクソン。この7人でどんなチームプレーをするのでしょうか？

A : できません。結果オーライの大乱戦となります。

さて、若干アメリカ万歳な臭いがプンプンするものの、純粋なエンタメとして幸せな144分を大興奮のまま過ごせる万人向けの超大作。あ～面白かった！私のようにマーベル系に疎い人種でも十分楽しめるので、チョットでも興味があったらとりあえず劇場で見るべき。（金銭的な都合で2D版を観たけど3Dで観たいなぁ・・・。）相反する主義主張をもつ各界著名人が一致団結して巨大な悪と闘うという、予想通りそのまんまの話なので安心して観てられる。（笑；年齢制限は無いけど子供にはちょっと微妙かな？）当然、個々のマーベル作品ファンや全シリーズ観てる人には説明不要だと思うけど、私（=アイアンマン、マイティ・ソーのみ観た）でも大丈夫だったし。まぁ、この種の作品にエンタメ性以外を求めるのはヤボってもんでしょ？巷の映画紹介で出てるから安心して書くんだけど、絶対にエンドクレジットの一番最後まで観るべし。後述するけど私自身はどうしても許せない演出が一カ所あったのが不満なだけだった。まぁ人それぞれだからさ。

以下、凄くネタバレしていますので未見の方は閲覧注意。一部伏文字につきドラック注意。文句半分ですが恐らくマーベル系の基礎知識が無い為なので、暖かい突っ込み大歓迎です。

本当に面白かった前提で書くんだけどさ。「ダークナイト・ライジング」でも思ったけど、アメリカ人の核に対する認識ってさ～。未だに強力爆弾位にしか思ってないんじゃないのかな？（毎度ガッカリしますな。）本作の主役であるべき秘密組織「S.H.I.E.L.D」の扱いが酷いのも気になったぞ。そもそも制御不能の未知のエネルギーを手に入れたばっかりに、「大量破壊兵器を造って巨大な敵に備える」という自己弁護してるのは大国の揶揄としか思えないし。適材適所と言うじゃないですか、さっさと雷様に処理してもらえば良かったんだよ。

大体、あの巨大空母をプロペラ4個で飛ばそうとする意味がわからん。VTOL小型戦闘機（擬態宇宙船を連想した。コレ、凄く好き。）やＦ35を艦載するなら、も少し滑走路は小さくてもいいかもね。ジュール・ヴェルヌの空飛ぶ戦艦みたいに未知の新素材とかで軽量化、軽量化、ひたすら軽量化が必要ね。それと別世界からやってきた敵ご一行様方、意外に弱いのね。異形の戦闘員（ロボット兵だったのかな？）は生身の人間より弱いし、宙を舞う巨大魚介類は超人の一撃でダウンしちゃうし。今回米軍はこのハリウッド大作に戦術的なアドバイスはしなかったと疑ってるんだけどさ。実は（トランスフォーマーみたいに）米軍の一般兵力で太刀打ち出来たのに、少数精鋭の秘密組織なんかに任せちゃったものだから収拾がつかなくなったんじゃない？核弾頭から街を守るくだりもエモーショナルに演出してるけど、最初から異次元の扉に向けて攻撃すれば良かったのに～。それとエンドクレジットが始まってすぐに次回の敵と思われる赤い顔の人がニヤリ・・・やっぱりコミックファンにはお馴染みの誰かなんだろうか？（そういえばスタン・リー、今回も出てたのでホッとしました。）

Robert Downey Jr. / Tony Stark / Iron Man

実は予告編の「落下中のトニー・スタークが空中でスーツを装着する」シーンに痺れたのが本作鑑賞理由でさ。（笑；）大好きな「アップルシード（3Dアニメの方）」でもそんなシーンあったね。SFファンでなくとも子供の頃誰でも思ったでしょう？こんなスーツあったらなぁ～ってさ。ぎっしり詰まったミサイルが顔を出す所なんかもう少しタメておけば観客（=私）の心拍数も増加しそうなものを、意外とアッサリした戦闘シーンが多いのが残念。そういえば「宇宙刑事ギャバン」も映画になりますな！

Chris Evans Steve Rogers / Captain America

私、「キャプテン・アメリカ」は未見。だってあのスーツに引いたから。・・・って思ったら第二次大戦の設定なのね！70年間冷凍だった件は知らないけど、浦島太郎な状況に負けを認める微妙な表情が面白い。あら～、DVDで観なきゃ！きっと何かしらのドラマがあったんだろうな、と今から期待している。いや、マジで君はマスクなしで闘った方がカッコいいぞ。劇中一番真面目な役だったかもしれない。ちなみにこの写真を選んだのに深い意味（悪意）はないよ。

Mark Ruffalo / Bruce Banner / The Hulk

ゴメン。私は君を見くびっていたよ。どんだけ天才なのか知らないけど、変身したら我を忘れて暴れまわる怪物なんて、チームプレーには絶対向いてないでしょ？（チョッパーだって最近は自己制御できるよ！）こんなのに追われたらもう諦めるしかないもの。そしたら最後はこの人のお陰で一件落着したのかな？有無を言わせぬ圧倒的なジャイアンぶりに胸がす～っとしたよ。ちなみにアバター方式でマーク・ラファロの表情も取り込んでいるらしい。へ～。そうなんだ。でもやっぱりゴメン。多分、単体作品の方は観ないよ。

Chris Hemsworth / Thor

諸所の理由で「マイティ・ソー」は観たけど、この人もいい顔してるね！相変わらず純粋無垢（単純）な闘いばかりで、やっぱりロキに騙された。でもね。それがこのキャラの魅力なんだろうな。地上に落とされてハンマーを拾う時にてっきりナタリー・ポートマンが出てくると思ってたので・・・残念。劇中、「... so ... Thor ? 」って呼ばれたシーンがあったけど、英語圏の方はこの2単語の区分けがつくんだろうか？

Scarlett Johansson / Natasha Romanoff (Black Widow)

アイーンしてる訳じゃないけど、このキャラもマーベル系なのかな？「アイアンマン2」では凄く魅力的だったけど、今回は人間的な弱さ（のフリ）を見せるのが新鮮だった。凄くカッコいいんだけどさ。やっぱりこう、強大な敵と表立って戦うのには心配になっちゃう。だって、いくら強くても生身の人間だもの。9mmオート2丁では心もとない気がするなぁ・・・。私、無表情じゃないスカーレット・ヨハンソンって「アイランド」位しか観てないんだけど、普段はどんな子なんだろうね？（ゴメン、実はタイプじゃないのであまり興味が無い・・・。もうちょっと胸元の開口部が広くなったら私の意見も変わるかもしれない。）

Jeremy Renner / Clint Barton (Hawkeye)

ジェレミー・レナーは好きなんだけどさ。油断すると私の心に山崎邦正が顔を出すんだよ。やっぱり生身の人間がこの集団に入るのには無理がある気がするなぁ・・・。とはいえギミック付きの洋弓、カッコいいね！（ジョン・ランボー以来かな？最近はコンパウンド・ボウって流行ってないのね。）スカーレット・ヨハンソンに言う「何人・・・？」の所に命の重さの表現を期待したけど、その辺もアッサリ流した感が残念。余談だけど高校～大学で弓道部だった私としては、ロンドン五輪アーチェリーで矢を1本射る度にハイタッチする競技テンションについていけなかった。（弓道はさぁ・・・全部終わるまで静か～に試合進行しなきゃなかったもの。）

Tom Hiddleston / Loki

この人、密かにカッコいいよなぁ・・・でも今回の目的が余りにも打算過ぎる気がして残念。ハルクに振り回された最後にクークー言ってたのには（可っ笑しくて）私が震えたよ。生え際が気になるけど、他人の心配してられない。明日は我が身。私は今日もサクセスサクセス。（爆；）

Samuel L. Jackson / Nick Fury

サミュエル・L・ジャクソン。　サミュエル・L・ジャクソン。　サミュエル・L・ジャクソン。
その一言で納得しそうな千葉真一的な雰囲気が恐い。「S.H.I.E.L.D」を率いる強烈なキャラのハズだけど、なんていうかこの組織、権力的に恵まれてないのかな？あんな大部隊と空母を引き連れていながらその活躍が認められないし、勝手に飛び立とうとする自軍機はロケット砲まで使わないと止まってくれないし、部隊ごとすんなり核攻撃に合うし。やっぱり飛行空母よりもっと地味なマシンで、光学迷彩を効かせて地味～な活動してた方がいいのかな？諜報部門らしい「敵を騙すには味方から」戦法を使う。・・・スパイ組織だから当然か。後述するけど、もっと凄いどんでん返しを期待した。

Cobie Smulders / Agent Maria Hill

あらびっくり。素敵なお姉さま発見。ありし日のジェニファー・コネリーの面影もある1982年生まれ30歳。う～ん、私より13歳下か・・・。もう少し歳が近いと共通の話題があるかもしれないのに、残念。（←ねーよ。）

Gwyneth Paltrow / Pepper Potts

この方、アカデミー賞をとった女優なのに本作では完全に脇役。公式HPでは写真すら載っていない。（爆；）

Clark Gregg Agent Coulson / Agent Phil Coulson

秘密組織「S.H.I.E.L.D」のヘッドハンター。（だよね？）実務担当との唯一の架け橋でもあり、組織の良心でもある。キャプテン・アメリカに少年のように語り掛ける、まるでチャーリー・ブラウンのような純真な子供心が可愛い。（爆；）結果あんな事になったけど、「チームの結束」の為に自分を利用するよう哀願する姿にチョット心打たれた。その後、ロキに対する「Avenge」は彼の為だろうか？私の唯一の不満はココ。エンタメ映画とはいえ何をやってもいい訳じゃない。劇中唯一の良心的存在の人物を、その為だけに死なせてしまっていいのだろうか？サミュエル・L・ジャクソン率いる「S.H.I.E.L.D」は、本作でもう一つ味方を欺いてほしかった。最後姿を現した彼を見てチーム一同眼を丸くするシーン、私にはコレが欲しかった。

という訳で今回も文句主体になっちゃいましたが、深読みしてもしなくても楽しめます。ぜひ劇場でどうぞ！繰り返すけど絶対エンドクレジット最後まで観てね。私は（あの憮然とした雰囲気が物凄く可笑しくて）危なく声を出しそうになったもの。（笑；）