スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け：さよなら永遠の姫君

Star Wars: Episode IX - The Rise of Skywalker (2019)
https://www.imdb.com/title/tt2527338/

最寄りのシネコンで年末年始にかけて3回鑑賞。予想通り感激した。うん、やっぱり感激した。よかった。前作「最後の～」があんな感じだったので不安もあったけど理想的な形で終幕したのかな？どうやって反乱軍が勝つのか？出生の謎を知ったレイとカイロの関係・運命は？フィンとローズの恋愛事情は？（爆;）初期キャスト三人は出るのか？とか期待で胸がパンパンになった状態で鑑賞した。全3部9作のサーガ完結を締めくくる大傑作。。。と言いたいのに世間の評価は微妙ね。(苦笑;) いいのいいの。一度でもフォースを信じた全人種必見。私自身いろいろ思うところの方が多いものの、愛という名のフィルターで感謝感激雨アラレ、故に正当な評価を出来ない可能性大。これから私は何を楽しみに生きればいいんだ？（大げさだけどそんな感じ。）・・・という喪失感がくる前に、今後スピンオフが乱発 (良い意味で)されるらしいけどネット配信のみだとと困るなぁ・・・。赴任先にも光回線を引こうか悩み中。（泣;）さて本作、「覚醒」と「最後の～」鑑賞の上で大画面で堪能されたし。

以下余談：
私、映画は劇場スクリーンで観るべきと主張し続けていたけど、最近それを覆す記事を読んで衝撃を受けている。他の媒体（＝大小の液晶画面）を否定する気は更々無いけど、私はスクリーンの視野角を最大限に活用するのが映画監督の意図と信じていた。でもさ、書籍も一緒で。紙だろうが液晶画面だろうが、何を伝えられるか？観客が何を求めているか？の話だよね。私は木を見て森を見ていない事に気付いたよ。ネット配信作品が溢れる昨今だもの。そういえば飛行機の小画面で観ても思い出の作品はいつまでも輝き続けるもんね。海より深く反省。

以下思いっきりネタバレ感想文なので未見の方は閲覧注意。一部伏せ文字（白文字）にしてるけどスマホで見るとテキスト丸見えなので更に注意。

冒頭いきなり「パルパティーンが生きていた」でズッコケた。前作で数える程しか残らなかった反乱軍は程々増員したようで、ポーの無茶苦茶な逃走シーンから始まる。もちろん反乱軍の戦術は（いつも通り）行き当たりバッタリなのでそれには触れない事にしよう。空気や木々をなぎ倒すように宙を舞う宇宙船のリアルさは「覚醒」以降同様で迫力満点。歴戦Yウィング、Aウィング、Bウィングが再びエンドア上空で・・・あれ？違うか。（ラストにウィケットが空を眺めてたからエンドアだと思ってたけど違うよね？あれ？）復活したランド・カルリシアンも自分のミレニアム・ファルコンで嬉しそうに太って復帰。「俺っちの船は早っいんだっぜ～っ！」の台詞がイカス。（アポロ～！）一番嬉しかったのは「レッド5」が再び舞い上がった事とウェッジ参戦！(ローグ・ワンで出なくてガッカリしてたもん。すっかり御爺さんになっちゃった：但しレッド2のコールは無し。）反乱軍大集合も感激。1隻1隻が不安定に浮かんでいる果てしない奥行感で一瞬酔ったぞ。ちょっと多すぎだ。そういえば前作で全宇宙にいる反乱軍に期待して幕を閉じたものの前半では「彼らが集まってくれた描写」が無いね。あの箒を引き寄せた少年とかさ。

対するファーストオーダーは空を埋め尽くす新スター・デストロイヤーの大群を手に入れた。とって付けた砲身付き。ジャンゴ・フェットのクローン軍団同、様いつ建造したのか気になる。皇帝支持者がコツコツと建造してたんだな？「1隻でデス・スター並の破壊力」あるなら1隻造ってワンオペすればいいじゃん。（ハイパー出現→惑星破壊→ハイパー逃走をリピートすればコスパ良さそう。デススターよりフットワーク軽そうだし。）ファーストオーダーの一万倍の運用人員は皇帝支持者軍団をフル活用すればいいか。クローンも作れるもんね。ストーム・トルーパーが空を飛んだりインペリアルな赤い甲冑が新登場したり、黒装束のレン騎士団があったりとビジュアル的な新鮮さがあるのにインパクトが薄いのは、きっとオリジナルの世界観を壊したく無かったんだろうな、JJ監督が。この辺はシリーズ物を後任する監督の難しさかな？ディズニー化したことも要因かな？ディズニー作品なのに劇中スパイの生首を晒す残酷シーンあり。（異星人なら問題ないのか？）戦争映画としても女性進出が目覚ましいのか、まるでキャプテンオズマのような声の女性士官や兵士がいたな。

悪く言うと全体的に過去設定と新設定のチグハグさを感じた。ファイナルオーダーって名前も安直過ぎないかい？ファイナルアンサー！未知の惑星エクセゴル行きに必要なウェイファインダーという新ギミック。ジェダイの古っる～い文献に記載があるものの、シスや帝国はこれ無しでも往復できるし、一回行けば道を覚えられるし、軌跡をたどれば誰でも到達出来るし、航路をドロイドが記録できるし、せっかく共和国が発音禁止（翻訳自体を禁止しない）プログラムまで組んだのにセキュリティが甘い。ウェイファインダーの在処をダガーナイフに刻む意味も無いし。だってオーチ所有のD-Oが記憶してたもん。オーチの宇宙船の中はクモの巣や埃だらけ・・・他にこんな古さの表現無かったよね？仮にも宇宙船ですぜ？砂や虫が侵入しちゃまずいでしょ。私自身は判別できなかったけど終盤、歴代ジェダイ役者本人の声が多数出てくる。（だよね？エンドクレジットで故アレック・ギネスまで入ってた！）魔女の宅急便ラストの「がんばれ」的なシーンでさ。

レイ（デイジー・リドリー）

「覚醒」以来のボルダリングシーンあり。ルークのライトセーバーを持つのは荷が重いとレイアに返すがすぐまた受け取るし、懐中電灯替わりに使ったり。ジェダイの武器に敬意を払えとルークが忠告したのは実はその事かな？ルークVSベイダー同様、彼女VSカイロの人間ドラマが後編3作の魅力だったと思う。（正直、アナキンVSオビ・ワンと比較すると・・・ね。）自然光と調和したリアルな闘いは映像美と二人の感情と荒波に呑まれそうな迫力あり。出生の秘密を知った時、カイロとの心の交流、仲間を失った時の表情はもとより、「目を開けたまま倒れる」なんて今までのシリーズに無かった衝撃あり。もしカイロがレイ側についてくれたら？フィンとローズを交えた四角関係に期待した。(嘘;) 終始脇の下全開で、引っ掛けて転びそうなローブ付きコスチュームが気になる私。いやいや、とても素敵なキャラだと思うよ。ジェダイにも個人差があるようだけど、カイロに助けてもらう前に精霊化しなくてホントに良かった。（笑;）今回初めてフォースの治癒能力が出現。もしかしてルークとアナキンも無くなった手足を復活出来たのか？大蛇と心を交わせるは古代シス語が出るは、ハリポタ化するかと思ったよ。ライトセーバー二本でフォースも二倍ってのはパーマン５人で速度５倍論理だろうね。



レイア・オーガナ（キャリー・フィッシャー）

踊り子衣装が目に焼き付いた中学時代。(爆;) 恐らく前作迄の撮影済シーンを活かすストーリー構成にしたと想像してる。とても優しい静かな結末（と思うけど、どう？）を迎えるも、その表情を見れなかったのが惜しい。私は最後までカイロとハンとのスリーショットを期待してたのに。（ハンはジェダイじゃないからもう会えないよな～。）驚いたのはルークとの修行シーンか。（おかげで前作の宇宙空間で生き延びたのか。）そして彼女自身のライトセーバーがあるなんてね！剣を交える「若きスカイウォーカー二人の当時の顔」にびっくり。これもデジタルメイクか？ファンとしては嬉しい限りだけどね。（演者はなんと実の娘さんだそうで。）全て終わった後に消えたのはジェダイとして生きた証か。レモン顔のあの人の台詞はスクリーンの奥と手前、双方に向けて言ったに違いない。さよなら、我らの永遠の姫君よ。

ルーク・スカイウォーカー（マーク・ハミル）

彼がキャリー・フィッシャーのいない撮影を嘆く記事に心打たれた。劇中で嘆くレイを優しく諭す精霊ルーク。「帝国～」でヨーダの時と同じBGMで、同じXウィングを引き上げるシーンに感激。精霊になってもパワーあるじゃん。（凄い！アナキンみたいに精霊時に若返らないのね？レイアもだけど。）ラストにレイが訪れたタトゥイーンの生家はオーウェンとベルの亡き後、誰かが綺麗に掃除してたのかな？ホントはC-3POとR2-D2がレイと一緒に訪れて、R2が逃げ出した夜の事をベラベラ話し続ける3POをBB-8が諫める、という画を見たかったね。ラストにタトゥイーンの二つの夕日がBB-8のシルエットみたいに重なってたのに次のショットでは離れている。何だアレは？

カイロ・レン（アダム・ドライバー）

スカーレット・ヨハンソンに似てる。多少のふかわりょう？レイをダークサイドに陥れたい、というより自分の理解者を求め続けていたように感じた。母の最後の想いとノン・クレジットで姿を現す父の記憶、レイの告白・介抱で改心する。その過程の葛藤する表情のいいコト！レイをタイ・ファイターであおり運転するも案の定、安定翼の無い球体操縦席はよく転がるし、無傷で出てこれたのはレイアと同じ原理だと思う。ちなみにカイロ騎士団はラストで雇い主に牙をむく以外に大した活躍なし。（オーチの船に乗ったレイ一同を追跡するも結局見失っているしー。）エクセゴルでは目も眩む高さから都合よくぶらさがる鎖を伝って地表に降り、地の底から素手でよじ登ったり、レイ顔負けのボルダリング能力発揮。新たなライトセーバーを手にした時のドヤ顔が！（ジェダイ的にどう？私は人間臭くて嬉しいけどさ。）「覚醒」以降のライトセーバー戦のジェットライターのような炎（バチバチなびく）は二人の感情表現と相まって迫力満点。彼もフォースの治癒能力発揮。最後のキスと笑顔はやはり愛情表現だったのだろうか？レイアとルークはもとより、歴代ジェダイ（の精霊）と仲良く暮らしてくれ。そういえばヒビ割れが赤く発光するマスクを新調するも、制作はなんと、チンパンジー製作所！

フィン（ジョン・ボイエガ）

今回も活躍してるのに印象が薄い。ローズとの関係も無かったかのような素振りで残念。ローズ自体も出番少ないのは前作不評過ぎたからか？ストーム・トルーパー出身の同窓生に会い、同じ想いの仲間がいる事に気付くも、全宇宙にはそういう人たちがもっといて、最後に集結する描写があればもっとよかった。反乱運として即戦力になるのはやはり軍隊経験のある人達だよね？流砂に飲まれて言いかけた言葉は何だ？伏線回収しないなら余計な台詞は黙ってたほうがいいぞ。ジェダイと恋愛はハードル高いし。艦内の銃撃戦は短いものの意外とタクティカルで臨場感・迫力満点。もしかしてストームトルーパーの甲冑無い方が動き易いんじゃない？

ポー・ダメロン（オスカー・アイザック）

関係ないけどウルトラ怪獣の名前で「～ロン」とつく星人が結構いたな。（メトロン星人とかさ。）冒頭の連続ハイパージャンプってSW世界観に合ってるのかな？前作では攻撃に使ったハイパードライブは今回巨大生物に対しては効果なし。惑星の重力波を抜けないとジャンプ出来ないって設定は・・・クラッシャージョーだったかな？それを除くと彼も影が薄かった気がする。命を懸けた最後の戦いを率いているのに諦めが早いぞ。嘘でも鼓舞し続けてくれ！というか事前準備が不足気味。最初からランドが指揮とってくれれば。。。ハックス将軍の告白に「な～に～っ！やっちまったなぁ！（意訳;）」と驚くのに笑ってしまった。雑な展開だ・・・。

C-3POとR2-D2

Ｘウィングとタイ・ファイターのドッグファイトよりも何よりもスター・ウォーズの魅力はこの二人・・・この写真に魅せられた元子供達がいかに多いことか。一段と人間臭くなって、今回は一同の視線を受け流す技を見せた3PO。シス語を翻訳すると記憶が消されるくだりに哀愁を漂わせ、いつもツンデレな主要キャストを友と呼び、思い出を残そうとする姿が柄にも無くて感動しかけたぞ。だって、直後に全てのメモリが消えるのに。リセット後に赤い眼で一同を睨みつける「シス-リPO」はそこで終了。でもR2のバックアップで直ぐ復活。いやいや、バックアップの概念あるなら身近にBB-8がいたじゃん。惜しむらくはダガーナイフを解読する前にD-Oと会話できればこのメモリクリアのエピソードが丸々不要だったのに。R2との凸凹コンビも微妙に機能してない感じで残念。道中、チューバッカのブラスターを手渡されたので「クローン」の時みたに敵を撃ちまくり「ああ私としたことが」と嘆くシーンを一瞬期待した。今後のスピンオフにも登場するかわからないけど、最後までアンソニー・ダニエルズの名が聞けた事に感謝。ちなみに今回R2-D2は影が薄い。冒頭スパイからの膨大な情報を有線転送するも内容は「奴は生きていた」と「攻撃開始時刻」のみ。口頭で十分じゃん。「42年毎に開催されるお祭り惑星」は公開42周年にかけたのかも？

チューバッカ

砂漠の一人歩きがいかに危険かを思い知らせてくれる貴重なシーンがあるが意外と印象薄い。途中捕虜になるも復活。っていうか捕虜の概念って微妙だね。（レイ以外の捕虜不要とか言ってたし。）久しぶりにランドと一緒で嬉しそう。相変わらず3Dモンスターゲームでイカサマしている模様。ラストでレイアからもらうハズだったメダルを渡される。ミレニアムファルコン実物大オブジェ公開イベントでハリソン・フォードがオリジナル演者の故ピーター・メイヒューの名を呼ぶ姿に泣けた。

ジャナ（ナオミ・アッキー）

海に落ちた新デススターに行きたいレイに高波のために延期を促す。（総攻撃まで時間が無いのに、なんて悠長な。）カイロみたいに宇宙船で飛んでけばいいじゃん。主脚が折れたミレニアムファルコンを人力と馬力のみで修理するのは大変だよなぁ。最後のスターデストロイヤー上を馬で駆けるシーンってアリなの？私が艦長なら船体を45度傾けるね。故郷の無い彼女に「これから探そう」と優しい言葉をかけるのはランドではなくフィンであるべきだよね？だって同窓生じゃん。ストームトルーパーの中にはオズマとか彼女のように素敵な女性が入っているかも？と考えたら不思議と興奮してくるかもしれない。（爆;）

 

ゾーリ・ブリス（ケリー・ラッセル）

ダースベイダーやボーバ・フェットを始め、常にヘルメットを被っている世界観てどんなんだろうね。旧知のポーとの会話でバイザーを開けるも、両目と前髪しか見せない。（御顔見せてよ！素顔も素敵なお方みたい。）バイザー閉めた時に絶対前髪挟んだハズだ。実はレオタードなのが気にかかる。ポーの「Can I kiss you ?」に答えた「ばかん！」（意訳）は全シリーズ中で一番色っぽい声だったように思うが、どうかね男性諸氏？「一緒に来ない？」はヘルメットを脱ぎ捨てて髪を振り乱して言うべきでは・・・私は何を妄想しているのだ？ファーストオーダー船団へのファストパス（意訳その2）をポーに渡すくらいのイイ仲だったのね。あのちっちゃいエンジニアがいればファストパスくらいコピーできそうだけど。ところでスパイス運び屋の船ってどんな武器積んでるんだろうね？全自動収穫機で敵を蹴散らすくらいしか思いつかないな。

本当に、これにてサーガ9作は完結した。全世界の元少年少女の心にポッカリ空いた穴も、今後のスピンオフが満たしてくれるかもしれない。きっと上映環境も今後10年でまた進化するんだろうな。（ついていけるか今から不安。）それでも今、サーガ９作を見終わった世代には一生、心に残るに違いないこの傑作を・・・シリーズ全部を見直すなら今かな？

コメント 11

スターウォーズ・・・見たことないんだよなぁ。＾＾；
by たいへー (2020-01-14 07:46) 

＠ミックさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2020-01-14 23:17) 

鉄腕原子さん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2020-01-14 23:17) 

たいへーさん、ありがとうございます。
無理にとは申しませんが・・・機会があればぜひ一度。（笑；）
by YaCoHa (2020-01-14 23:18) 

たいちさんさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2020-01-14 23:18) 

コザックさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2020-01-14 23:19) 

Labyrinthさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2020-01-19 22:43) 

のむらさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2020-01-19 22:43) 

coco030705さん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2020-01-19 22:44) 

ネオ・アッキーさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2020-01-19 22:44) 

怪しい探麺隊さん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2020-01-25 23:15)