ジョン・ウィック ： 銃弾は生命のスイッチじゃない [映画]
私、この種の復讐劇は大好きで、すごく期待してただけに「あれ？こんな感じでいいの？」というのが観終わった第一声。ガンアクションやファッションセンスを特筆する記事を目にしたけど、そんなに良かったかなぁ？凄く練られたアクション演出はよくわかるんだけど、何だコレ？私がオカシイのかもしれないけど、え～っ、こんな感じだったのね～。以下微妙にネタバレとネガティブな感想文なので未見の方は閲覧注意。
ロン毛や無精髭のスタイルは格好良くても、そもそもキアヌ・リーブスって「引退した凄腕の殺し屋」に見えないもの。（爆；私はそう思う。）劇中で復活した彼に再会する人は皆、目を丸くするけど、そういう眼差しを受ける役柄としてはちょっと若すぎるでしょ。それに格闘も銃撃戦も随分と必死じゃん。「コラテラル」のクラブシーンみたいな「多数の客がいる狭い空間での銃撃戦」は迫力あったけどね。それも「鈍った腕に悪戦苦闘する」演出なんだろうか？・・・って思い始めたらどんどん悪い方向に考えてしまってさ。特定権力の私利私欲の為に人を殺した犯罪者が人並みの幸せをつかもうとするなんてオコガマシイとか（言い過ぎだったらゴメン）、その幸せを奪われたからと言って八つ当たり気味に古巣の組織を壊滅するとか、なんて我侭な大人だ。平穏な暮らしを手に入れたなら、先ずは警察に一報いれるべきでしょ。百歩譲ってカムバックしたとして、その対象はマフィアの息子ただ一人でいいじゃん。
いきなり（無言の）戦線布告してどんな手を使うかと思ったら、銃を手にとり敵の中に飛び込んでゆく・・・そんな単純な復讐でいいの？そもそも殺し屋が復活するには銃さえあればいいんだろうか？TVドラマでも漫画でもそうなんだけど、銃さえあれば人を殺せるっていう風潮が嫌い。逆に銃を使っても人は死なない事だってあるでしょ？銃弾は生命のスイッチじゃない。撃たれたらパチンと命が消えるのではなく、銃弾によって肉体が破壊されて苦しんで死に至るんだよ。（苦しむ時間の長短はあるにしても。）映画における殺し屋の見せ場っていうのは、引き金を引くまでと、引き金を引いたあとのプロセスだと思うんだよ、私。そういう意味での「プロ」を期待してたので、ちょっと残念だったなぁ・・・。もちろん映画の話ね。ラストは「コンスタンティン」の「禁煙ガムオチ」に通じるかもしれない「替わりにブルドッグ」オチという笑うに笑えないエンディングも、なんだかな～。唯一、凄く良い人役のウィレム・デフォーが野菜ジュースを作るシーンは笑ったけどね。（爆；）という訳で・・・見所はあるものの私はおススメしません。（この映画を好きな方、ゴメンなさい！！！）
【2017/12/28追記】
ごめんなさい。私の観方が悪かったのです。(爆;) この記事を書いた時は全然気づかなかった。その後、2作目の公開が迫るに従って「実はコレ、面白かったんじゃないか？」と徐々に考え方が変わり、2作目を観た後、そういう面白さを楽しむ作品だった事に気付いた。はいコレ、1作目も2作目も快作アクションでした。(笑;) ブルーレイ買わなきゃ。文字通り100人エージェントスミスと対決するような面白さがあったのね～。っていうか両方とも劇場で観る前にWeb上であらかた主要アクションシーンが予習出来てしまったことも一因か？良いとも悪いとも言わないけどさ。
タグ：ジョン・ウィック
makimaki さん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-11-04 23:09)
コザックさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-11-04 23:10)
たいちさんさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-11-04 23:10)
たいへーさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-11-04 23:10)
シルフさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-11-04 23:10)
yossyさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-11-04 23:11)
うしこさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-11-10 00:08)
ネオ・アッキーさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-11-10 00:08)
hashさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-11-10 00:08)
non_0101さん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-11-10 00:09)
のむらさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-11-23 23:40)