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弓を引いていた頃 [ひとりごと]

 弓道関連のブログを見つけて急に、高校と大学の時に弓道部に所属していた事を思い出したので、ちょっと書いてみる。

 自分自身で輝ける時代があったとしたらその時期、3年+4年=7年間が、文字通り私の青春だったと思う。(もちろんその前後も楽しい時期や思い出はありますよー。)一番運動していた時期なので体重も最軽量の時期で、、、急に思い出したらああなつかしい。

 高校の頃の私は本番に弱いタイプで、試合になると普段は絶対にやらない間違いとか変な緊張をしてしまい、結果自滅する事が多かった。先生や師範や友人のアドバイスも聞かずに好き勝手やっていたような気もする。自校が会場の高総体の選手に選ばれたのに、試合本番では私を含めた5人チームが全員不調で予選敗退、残りの日程を会場係員として過ごすという屈辱感と、選手になれなかった先輩・後輩・友人達への罪悪感を思い出した。高校2年生の半ばで弓道を離れたのだが(応援団の活動に関わる事になったのだ)、3年生のインターハイで部が優勝したのを応援団として見守る事しかできなかった時の複雑な心境・・・心からおめでとうだったし、心からうれしかったが、本当は自分もその中にいたかった寂しさを思い出した。竹弓を折ってしまった事、初めて皆中(4本中4本が的中する事)したときに一方的に好きだった人に「おめでとう」と言われて飛び上がる位に嬉しかった事、大会当日の朝5時に道場で弓を構えた静けさと透きとおった空気の香り、離れから的中までのあの一瞬。ああ懐かしい。

 大学では弓道経験者が少なくて、私はそういう意味で有利な状況にあったハズだが、結局大会当日はまた変な緊張をして、射形が崩れてあたらない、というジレンマに陥っていた。そんなある日気付いたが、毎日休まずに練習すればきっと、普段の浮き沈みを少なくできるのではないか?と考えて、大学4年生の時は最後の大会に備え、その1年間は毎日練習した。結果、最後の大会は自己ベストの的中率(18/20)にて、個人的にも満足できたし、入部時に地区内4部リーグだった母校の弓道部もこの年は2部リーグに残り、その一因を担えたのではないかと自負している。弓道ってやっぱり自分との戦いなんです。

 就職したら地元の弓道会に入ろうと決めていたのに、仕事というのは仕事というだけで大変なものであった事に気付き、現在に至ってしまった。

私はいつかまた弓を引ける時がくるのだろうか?

【2006/10/20の記事】


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コメント 3

20射18中とはすばらしい記録ですね。
私は高校3年間のあとは20年のブランクがあり、
再開して5年目になります。
自転車乗りとおなじで一度できたものは、体が忘れずにいるので、
ぜひ、時間を作って弓道を再開してみてはどうですか?
by (2007-04-17 23:46) 

YaCoHa

holy さん、nice!&コメントありがとうございます。

弓道に限らずこういう事って毎日、、、とは言わずともコンスタントに継続する事が大切だと思っています。今の仕事と育児の都合で、週1とかでさえも継続できなさそうなので、残念ながらあきらめつつあります。でも、子供が巣立ったら、また始めようかな?と思っています。

確かに身体が忘れないんですよねー。左手を伸ばして、手を動かさずに肘だけクリッっとひねる事が今でも出来る事に気付き、ちょっと嬉しくなりました。
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by YaCoHa (2007-04-18 00:16) 

YaCoHa

思い出したようにで恐縮です。
私の最高弓歴?は弐段です。でも、学生時代に対戦した学校にはなんと六段!で、仙人と呼ばれたヒゲの医学生がいて、射る度に衝撃波が出るような矢の勢いと、20射皆中を繰り返すその迫力といったら・・・まさに仙人でした。そんな人もいるんだなぁ、という思い出があります。

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by YaCoHa (2007-04-18 22:23) 

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