地元 de 「ＨＡＣＨＩ」：国内向けにはハードルが高かったかな？

Hachiko: A Dog s Story
http://movies.yahoo.com/movie/1809986750/info

８月末のある平日に妻と観た映画。(今更恐縮です。ここ数ヶ月はいろいろ忙しくて・・・。)その日私は会社の「誕生日休暇」でさ。そういえばその数日前に妻も誕生日だったんだけど、長女が妻宛に素敵なプレゼントをしてくれたので（コチラの記事参照）私のは何かなぁ～？なんて期待してたら、誕生日の朝起きても何も無い。誰も何も言わない。（あれっ？）ちょっとブルーになっていたら朝食の時に４歳の次女が、「あ、ちょういえばおとうちゃん、おたんじょうび、おめでとー。」それを聞いた長女と妻も、「・・・おめでとー。」ハイ、私の今年の誕生日終了。（泣；）
・・・私は何もプレゼントなんて欲しくないんだよ。ただ・・・ただ・・・「おめでとう」の一言と、アイアンハインドの変形オモチャがあればそれでいいのさ。（アマゾンで￥3,000円以下で買えるんだよ・・・。）


まぁそんな傷心を癒す為でもないが、平日なので長女は小学校、次女は幼稚園。「せっかくだから映画にでも行こう」と妻が誘ってくれたので予想外ではあったが最寄の「ワーナーマイカルシネマ」で観たこの作品。思えば妻と二人で映画に行ったのは・・・？「タイタニック」か「スターウォーズ・エピソード１」以来かもしれない。

率直に言ってこの作品、私１人では絶対に観ないジャンル。少なくとも劇場では。邦画だという事（爆；）、きっと泣いちゃうから恥ずかしい・・・というのはさておき（火爆；）、これを普通にハリウッドリメイクして日本公開するのにはかなり高いハードルがあるからだ。（後悔しそうだから観ない、っていうのもあるじゃないですか。）忠犬ハチ公の物語は日本人の誰もが涙した（よね？）有名な話なのだ。結末を知っていても楽しめる作品は数多くあるけど、この作品の場合、原作、若しくは仲代達也版に忠実過ぎてもアレンジし過ぎても、絶対に違和感が残ると思った。だって、主人公も時代設定も日本じゃないし。ここまできたらハチ公も秋田犬ではなくシベリアンハスキーとか洋物にしちゃえば？とまで思っていた。そんなこんなで心配しながら観たこの作品。そういえば何かの同時上映で観た「マリリンに逢いたい」は、荻野目洋子のテーマ曲と相まって意外と面白かったなぁ。（マジで泣けたよ。三浦友和もいい味出してるし。）


以下、未見の方は閲覧禁止。この有名な物語にネタバレなんぞ必要ないと思うけど、個人的感想は控えた方がいいと思うので。以下、あくまでも私の個人的な感想なので、これから観たい人は絶対に読まない事をお勧めします。

私が観た感想は率直に言って不満。一応、妻に配慮して「面白かったね。」と振ったら、妻も「うーん」であった。（お、安心したぞ。）そういう訳で妻とは映画の出来（不出来）の話しかできなかったのは、せっかく２人で観た映画なのに残念だったなぁ。。。

鑑賞前に、この作品のウリや解説を調べておいた。前述の通りネタバレなんて気にしなくていい作品だから。そんな作品をいかにハリウッド的なアレンジするのかな～？って期待してた矢先のオープニングクレジットにいきなり出てきたフジテレビの目玉マーク。これ、もしかして日本の資本が入っているのか？という不安が出てきたぞ。（クライシス2010の失敗例を思い出した。あれは・・・学研?小学館？）結果的に私には不満しか残らなかった。唯一の救いは大学教授役のリチャード・ギア。誰が見ても善人としか思えないキャラに加えて、ハチとじゃれあって顔をくしゃくしゃにして微笑む表情なんて、これ以上のキャスティングは無いだろう。ところがその他のキャスティングについては色々好き嫌いがありそうだ。（後述）

「犬の視点をモノクロで表現」という演出に期待したが中途半端。私が期待したのは、例えばハチの視界はモノクロでピンボケだけど、教授の顔だけはクッキリ見えるとかいう心情的な視点だった。そしてハチがどれだけ教授が大好きなのか？という表現がいま一つ。私はてっきり「フランダースの犬」のように、あの懐かしい、大好きな教授が、笑顔で手を差し延べてくれる姿がハチの目に「色鮮やかに蘇がえるエンディング」だと思っていた。でもハチの脳裏に蘇るの映像は、戯れるハチと教授の姿・・・既に観客が前半で観た、第三者が観た目線の映像。ここは絶対ハチの視点が必要でしょう！その上で「ウォーリー」のように、「観客が知らなかった二人の想い出シーン」で心打つとかさ。例えば前半は「ハチの視点で見たモノクロ映像」だけど、１０年後にハチが回想するのは色鮮やかな「カラー」の思い出とかさ。（まぁ演出方法はそれだけじゃないけど、いい意味での私の期待を裏切って欲しかった。）

そしてもうひとつ。１０年も教授を待ち続けたハチを駅前で偶然見つけた教授の妻、ジョーン・アレンのシーン。この人は、一件冷たそうだけど内に秘める優しさを表現するのが持ち味だと思うんだよ。もっとその表現が欲しかったな。欲を言えば「ずっと待っていてくれてありがとう」のシーンでもっと引っ張って欲しかった。それと、１０年ぶりに再会したハチと寄り添うジョーン・アレンの姿を観て涙を流すのは、ホットドック屋ではいけない。ここは教授の娘の役じゃないのかな？（あの娘、メグ・ライアンのような口角が魅力的な女優だったなぁ。）若しくは長年ハチの姿を見守っていた駅員の役目と言いたいところだけど、残念ながらこの作品の駅員は悪役であった。それならそれでもっと悪い人になってもらって、例えばホットドック屋からの告発で徹底的に成敗されればいいのに。

教授を待ち続けるハチの周りで移り行く季節（月日）の表現シーンで、物凄く違和感ありありのＣＧは蛇足中の蛇足。（私はここでもうダメ。ギブアップ。）やっぱりこれ、日本の資本（思想）が入っているのかなぁ？Yahoo！Moviesを観てもキャスト含めて大した情報が無いのはそういう理由なんだろうか？（謎；）

そういう訳でこの作品、さらっと解説終了！（爆；）

・・・この作品のファンの皆様には申し訳ないです。

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コメント 14

逆に、映画で満足出来なかったことも
奥様とのデートとして思い出になるかも知れませんね。
by nomame (2009-10-16 07:52) 

まあ、思い出してくれただけでもいいじゃないですか。
今の内に楽しんで下さいね。＾＾
by たいへー (2009-10-16 14:29) 

題材が昔の日本という感じなので
ハリウッドでのリメイクは困難だったのでしょうか？
奥様と一緒に見た、という思い出が出来たことが
よかったですね。
by ランランラン太郎 (2009-10-16 18:18) 

私は試写会で観ました。鋭い切り口ですね。確かこの映画は日本が先行公開されたと思いますね。
by たいちさん (2009-10-16 23:00) 

確かにシベリアンハスキーの方が外国の方にはわかりやすいかと。
そもそもこれをリメイクするのを聞いたとき、？って感じでしたが
まぁ、俳優が俳優だし、人気はあるかと・・・
・・・しかし、最近ワーナーで映画観てないな・・・
by 真凛 (2009-10-18 14:42) 

> WIZARD さん、御来訪ありがとうございます。
by Yakoha (2009-10-19 00:57) 

> nomame さん、御来訪ありがとうございます。
あははは・・・今になってデートと言われると微妙ですが、そういえばデートですね。本当に久しぶりって感じでしたが、結構楽しかったですよ。（照；）
by Yakoha (2009-10-19 00:58) 

> たいへー さん、御来訪ありがとうございます。
あはは・・・確かに、こっちから申請しなくても言ってくれるウチが華かな？でもきっと今後ももっと楽しい事があるかな～と期待しています。ハイ。（笑；）
by Yakoha (2009-10-19 01:03) 

> かつぽん さん、御来訪ありがとうございます。
by Yakoha (2009-10-19 01:03) 

> ランランラン太郎 さん、御来訪ありがとうございます。
おっしゃる通りですね。今回初めて海外リメイクに適した作品とそうでないものがある事に気付きました。（得手不得手というか、適材適所というか。）久しぶりに妻と映画の内容で共通の話題が出来たのが良かったかな？（笑；）
by Yakoha (2009-10-19 01:09) 

> たいちさん さん、御来訪ありがとうございます。
あ、そうなんですね。日本公開が先行・・・もしかして、米国内の公開は未だだからYahoo!Moviesの内容も乏しいのかなぁ？（謎；）
by Yakoha (2009-10-19 01:10) 

> 真凛 さん、御来訪ありがとうございます。
リチャード・ギアで客を引いて、っていう意図は見え見えだったんですけど、その他がイマイチだった感があります。題材としては悪くないんですが、国民性というか適材適所というか、もう少し脚色は必要だったかなぁ？って思います。
by Yakoha (2009-10-19 01:12) 

> nyan さん、御来訪ありがとうございます。
by Yakoha (2009-10-20 23:10) 

> hash さん、御来訪ありがとうございます。

by Yakoha (2009-10-22 21:37)