進撃の巨人 エンド オブ ザ ワールド ： 願わくばもうちょっと上の方まで。 [映画]
なかなか開かない公式HP。
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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド
（＆進撃の巨人 ATTACK ON TITAN）
最初に言うけど、巷の評価に関わり無く、原作ファンは観るべき。私が前編・後編両方を観た理由は本当に原作ファンだからであり、どんな実写化をしたのか？連載中にも関わらずどんなオチをつけたのか？更に、他の実写化作品同様スピンオフ的な結末を期待したからであって、評判の悪さを確認したいが為じゃないよ。ホントに、一応の結末をつけた後編はそれなりに面白いと思う。（少なくとも前編よりは。）ちなみにコレはPG12じゃマズイでしょ！最低PG18の内容だぞ。（GANTZであえて残酷描写を描かなかった功績がよくわかる。）進行中の原作は未だに謎だらけでも、少なくともこんな結末にはならないであろう事が解ったし。（悪い意味じゃないよ。）２作で完結せずに将来の続編への期待を残してエンディング、とすれば良かったのか？と思うけど、この後に３作目を作るハードルはウォールマリアより高くなったぞ。（爆；）
以下、感想・疑問・不満をズラズラ書き綴ります。映画前編＋後編、原作の内容含めてネタバレしますので以降、閲覧注意。
前作の冒頭、いきなりヘリコプターの残骸や不発弾が残ってたり（壁内に不発弾が残る状況って何だ？何故海を描いたのか？）、現代小銃を持ってたりするので時代が「現代社会が滅んだ後の世界」という設定は想像できたけど、さすがに「防犯カメラに映った巨人化事件映像」は衝撃だった。ここ日本で、巨人から逃げ延びて壁内で暮らす100年の間にその惨劇の記録・文献は抹消され（っていうか文献を発行する期間なんてあったのかな？）、中央政府以外はその事実すら隠していた、という基本設定は悪く無い。巨人の映像表現、迫力、気持ち悪さも悪く無い。（←日本語的に変だな。何故人を食べるのかは不明。）何が悪いかというと、演出、脚本上のアラが多い事と、違和感あるキャスティングかな？滑舌の悪さをカバーする為か、全編叫ぶ台詞が多いけど、それなら「叫べる役者」をキャスティングすべきだし、思いついたようなサプライズ配役は論外。脇役陣も悪なら悪に徹底すべきだし、とって付けた家族愛なんて全然共感できない。実写版云々の前に、邦画にありがちなチグハグさばかり目立って、爽快感とは逆の感情しか残らなかったぞ。ホントに石原さとみの好演（と言っていいのか？）で救われた感アリ。後編で最悪なのは冒頭のサプライズ配役＆使い捨てと、物語中盤で巨人の秘密が解明して以降のテンションが下がっちゃった事か。普通は脚本（町山智浩！）の責任だろうけど、この方自身、完成版の仕上がりには驚いたようで。きっと樋口真嗣以下いろんなスタッフの思惑でこういう形になったんだね。
草彅剛：（←いきなりかい！）多分エレンの父・グリシャ役だけど、彼の所業や目的はエレンを始め誰にも知られないまま終わる。エレンに注射を打ったのは彼だけど、壁内で巨人化を研究し、息子で試す意味がわからない。原作のように初代王の支配を断ち切るとか、我が身は滅んでも記憶は受け継がれるとか、そういった理由付けや使命感・悲壮感も無く、ただのマッドサイエンティストとしての表現すら無いまま使い捨てされた感あり。（残念！）せめてその意思を主要キャラに伝えるべきでしょう？その役目を担うはずのピエール瀧も早々に退場しちゃうし。彼は年齢的に人類が壁内に逃げた後100年の間に生まれたんだよね？だとしたら彼は（禁止書物を読んで）独学で巨人を研究して、偶然他の巨人に近いスペックを創り上げたんだろうか？劇中で解決しない謎は残しちゃダメでしょ。
ピエール瀧：そういう訳でこの方も巨人の秘密に触れている事が前編の台詞と後編の回想シーンでわかったけど、草彅剛の息子を引き取った経緯も、それをこういう状況になるまでエレンに話さなかった事も、何もわからないまま。なんじゃそりゃ。物語の設定をどこまで上映時間に盛り込んだのかを誰もチェックしなかったのかな？本作でも無理せず自然体で台詞を話せる貴重なタイプだけに、早期退場が残念。せめてエレンかミカサに受け継いでおかないと、彼らは今後の人生どうしたらいいんだい？
國村隼：部下に対して敬語使ってるから何か怪しかったんだよ。（爆；）この役、もっと滑舌が良くて若々しい配役をすべきでは？この人が国家のTOPならまだしも、中枢部から指令を受けてあんな事してたんだよね？だとすると彼を倒してもまだ本当の敵は残っているんだよ。（この人以外にも巨人化できる人がいるのでは？）そもそも彼が調査兵団を育成する意味がないし。長谷川博己に一言語られるだけの中枢部（王族？）とのつながりも曖昧なまま・・・という説明不足。まぁそれを劇中で描写しちゃうとラストでエレンが壁外に逃げにくくなるのか。ああもどかしい。
長谷川博己：リヴァイという名が日本人には発音できないからという理由で実写版オリジナルキャラの「シキシマ」の役となったこの方。。。だったら登場人物全員を日本名にして「壁の中で生き残っている日本人の物語」にすりゃいいじゃん。最初から最後までウザイ＆ウザイ。ニヒルな憎まれ役であるべきなのにカッコ良く無いし。作戦中にリンゴかじったりワイングラスを使い捨てにしたり、「食べ物を粗末にするな」の台詞はこの人に返してやりたい。この人、エレンの兄だったのか？を含めて何をしたかったのか？自己満足なウザイ台詞を吐きっ放しで散ってしまう。不発弾で國村隼に立ち向かう理由が「エレンは俺の獲物だ」（だったっけ？）とか、エレンに対する憎愛表現がどっち付かずのまま。本当に「内側の壁を壊す」のが目的であれば、自分で不発弾を持って壁の内側まで行けばいいじゃん。その力（腕力）もあるんだし。いつ自分が巨人と知ったのか？剣で胸を刺せば巨人化する事にいつ気付いたのか？何故この世界の真実を知ったのか？（あの部屋は何だ？）何故最後自爆（不発弾を手で持って突っ込んだから）したのか？謎だらけ。
三浦春馬：主人公エレン役なのに５番目で申し訳ない。（だって一番のミスキャストでしょ？フルポン村上にも見える。）この方、イケメンさが裏目に出て、泣き叫びっぱなしの役には向いてない。外の世界に憧れる想いや巨人への憎しみを表現しきれてないもの。彼を含めて調査兵団はもっと若者であるべきだし。（大の大人が年甲斐もなく泣き叫んでいるようにしか見えない。）予告編の「宙に舞いあがる二人」のシーンは表情が気持ち悪かったし（あれでいいの？）國村隼に拘束され吊られるシーンでは自力でぶら下がっているように見えたぞ。ラストに塀の上で外界を目にしたときの感情の爆発表現が微妙。。。初めて目にした海と廃墟、そして外界への希望と、壁の内の黒幕への怒りと闘志をもって終幕すべきじゃないかなぁ？？？ちなみにエンドロール後の「ワレワレ ハ ウチュウジン ダ」声の日本語＋日本字幕はギャグかい？（←誰だよ。）それから察するに主役二人は壁の外に出た模様。残った人類や傷ついたアルミンさえも置き去りに、巨人がいる壁の外へ何の準備も無しで。あんなに犠牲を払って誰も救われないなんて、この結末・・・。酷いでしょ？
水原希子：私はこの方を本作で初めて知ったけど、やはり「宙に舞いあがる」シーンの表情が気持ち悪い。ミカサ役のオファーが来たその日からトレーニングを始めたという強者だけど演出上、あまりミカサの強さを表現できてないのが残念。どうやってあの惨劇を生き残ったのか、服を捲り上げて見せた腹の傷跡だけではピンとこない。（願わくばもうちょっと上の方まで。。。）シキシマに助けられた後、どんな２年を過ごしたんだろう？何故エレンとアルミンを探さなかったのか？何故再会した時に声もかけないのか？何故あの巨人がエレンだと分かったのか？何故シキシマが巨人と知った上で彼に付いていたのか？う～ん・・・せっかくのキャラでいい味出してるだけに惜しいなぁ・・・。
本郷奏多：アルミン役としては微妙。むしろ彼がエレン役の方が良かったのでは？GANTZではいい味出してるけど本作ではイマイチ適役とは言い難いかな？この方の持ち味は「顔をクシャクシャに歪めて泣き叫ぶ」と「内に秘めた何か」だと思うけど、本作ではヘタレ方向に振れていて残念。吊るされたエレンを弁護するシーンは三人の友人関係・絆を描く絶好のチャンスなのに・・・！壁を爆破して穴を埋める戦法をポテトサラダで解説するけど、そんなに沢山食べるのかい？（結構な量を皿に盛ってたぞ？）でも普通に考えると爆破したら余計エライ事になりそうだけどね。ん？という事は、シキシマが不発弾持ってクーデターを起こすつもりでも、壁の破壊は無理だったって事だろうか？
三浦貴大：初めまして。原作のジャンってすげー人間味ある役どころなのに、何だこの役柄は？もったいない。ジャイアンほどの人間的魅力も無い酷い役で残念。。。前編の「エレンを罵倒するシーン」は人間として最悪。この役にジャンの名を付けたキャスティングはダメでしょ！最後にとってつけたような気配りと勇敢さを見せるものの、エレンの力を認め合う表現が無いままじゃ、あまりにも中途半端。演出上の問題だけどもう一人の大柄な人も、死ぬ間際に残された家族をチラつかせる余計な演出で白けムードになっちゃった。ホントに邦画の悪い点ばかり印象に残ってしまって・・・みんな立体起動装置の訓練で忙し過ぎたんだろうか？
桜庭ななみ：サシャ役だけどハンガーゲームな弓矢を使うシーンが少なくて残念。（國村隼を連続で射るシーンは、命中ではなく矢を放つ方のカットがあればもっとイイ。）この方こそ服を捲り上げて欲しい・・・せめてタンクトップ姿を（爆；）。劇中のサシャとミカサの関係がよくわからなかったけど、あの花をあげるシーンは何だったのかな？ひと時の安らぎを演出したかったのかな？だとしたらその前後が無いとさ。これもまた脚本上の表現不足か。この方と関係無いけど前編の「父親になって」のシーンは何だったのだろう？
石原さとみ：ハンジ役。最後に書くのに他意は無いけど一番美味しいキャラを演じてる。原作は破天荒であってもドジでは無い。（そもそもハンジが女という確証あるかい？）映画では愛嬌さに振ったのがいい感じになってて、結果オーライで凄く良かった。巨人＋兵器マニアぶりが光ってるけど、彼女が巨人の研究実験するシーン、立体起動装置で実際に宙を舞うシーンが無い！特に本作では訓練シーンが無いのは致命的。「２年の訓練」前後でキャストの成長・変化が何も無いし。顔を汚しただけって・・・ちょっと安直過ぎないかい？う～ん・・・本作はゾンビ映画かパニック映画と割り切って、長いストーリーの一部に特化して作れば良かったかもしれない。ネガティブな感想で埋まってしまったけど、前編・後編共に原作ファン限定でお勧めします。鉄は熱いうちに・・・という事で（飽きないウチの）連続鑑賞がお勧めです。映画作品としての評価は目を瞑って（爆；）新たな「進撃の巨人」を見つけてください。←一応褒め言葉ね。
たいへーさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-10-01 00:12)
たいちさん さん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-10-01 00:12)
ネオ・アッキーさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-10-03 20:05)
kakaさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-10-03 20:05)
youyou_s さん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-10-03 20:06)
yossy さん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-10-03 20:06)
hananootoさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-10-21 23:34)
U3さん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-10-21 23:35)
non_0101さん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2015-10-27 00:46)