SSブログ

ベレッタM92Fとリーサルウェポンの話と余談 [映画]

0001.JPG
ベレッタM92F(9mm拳銃)が米軍正式サイドアームに選定された1985年以降、映画の主役拳銃もM92Fで溢れかえった時代。私がそれをモデルガンの形で手にしたのは学生時代。マルシン製の比較的廉価で完成度の高いプラスチック製「無発火モデルガン」はいろんな意味で革新的だったと思う。リアルな形状再現性はもとより、BB弾も出ない・キャップ火薬も使わない・手で動かすだけの鑑賞用モデルガンというジャンルが珍しかったし、それと引き換えの完璧な外観がウリでさ。私は傷や破損を恐れてマガジンにフル装弾もせず、空撃ち厳禁。スライドストップも操作禁止。リコイルスプリング、ハンマースプリングをカットしてプラスチック部品にダメージを与えないよう滅茶滅茶丁寧に扱ってた。購入理由はコレ、高校時代に公開の「リーサル・ウエポン」の強烈なイメージね。ちなみにM92Fはこのモデルガンの他に、同マルシン製エアーコッキングのエアソフトガンと、東京マルイ製1900円エアソフトガンを持ってた。



コレね。今はM4と呼ばれる方が多いみたい。(M92Fで話通じない人も多いし。)という訳で既に歴史になりつつあるこのM92Fの思い出話。今更ながら。※2022/3/10追記。間違えた。M9でした。お恥ずかしい・・・
0000.jpg


0002.JPG
さてその「リーサル・ウエポン」、自殺願望のある元特殊部隊の警官という凄い設定の主人公メル・ギブソン。毎晩酔いながら先立った妻を想い自殺未遂を繰り返す日々。(思い切った設定だな。)妻の写真を見ながらM92Fを手に取るシーンで見えるグリップのメダリオンがカッコよくてね~。でもこの銃の悪評のひとつが太くて角ばったこのグリップ。私の手のサイズには15連複列弾倉は握りにくくて。とても早撃ち(早抜き)なんて無理無理。

0002a.JPG
私の小さめな手には.45シングルローマガジンのガバメントサイズが一番ぴったりする。コマンダーの銃身長ならもっと良い。「ダブルボーダー」でニック・ノルティがチャキンチャキンと金属音を響かせて操作するコマンダーが印象的だった。

0003.JPG 0004.JPG
左:P226、右:P2340(東京マルイの。)
ちなみに米軍トライアルに落ちたP226はグリップの握りやすさが絶賛されてたけど、私が持ってたタナカ製モデルガンを手にする限り、私の手にはまだ大きい。米軍も世論もP226が本命だったけど当時NATO巡航ミサイルがイタリア領空通過するのでその見返りに、米軍はイタリア製ベレッタを採用したらしい。(噂ね。)タナカ製モデルガンの評判は良かったものの、コレ、ファイアリングピンブロックが作動するけど機能してなかった。実は今、単身赴任の身であまり高額商品は変えないので、数十年ぶりに鑑賞用トイガンとして、東京マルイのP2340を購入。外観はイマイチで動作も限定的だけどグリップが最高に良いね。撃って遊ぶわけじゃないのでいいんだけど、スライド操作できないので予想以上に(・・・以下省略。)

0005.JPG
メル・ギブソンがM92Fの銃口を咥えるシーンでスライド上のファイアリングピンブロックが僅かに浮き上がる。この時代、殆どの9mm自動拳銃は引き金を引かない限り撃発出来ない安全性をアピールしてた。(引き金を引かなくても暴発する事があるから。訴訟対策もある。)ベレッタは何故かこの部品が外から見えるのが特徴で?モデルガンも忠実に再現してる。さすがにこのシーンを真似ようとは思わないけどさ。

0006.JPG
劇中、主人公が自殺用に持っている9mmホローポイント弾、と説明があるが映像では思いっきりフル・メタル・ジャケット(FMJ)だとわかる。

0007.JPG
M92Fをスライド・オープンし一発装填、スライドを閉じた後にマニュアルセフティ(安全装置)をオフにする。このシーンで「セフティオンでもスライド操作OK」という事を知った。さすがにモデルガンで試す気にはなれなかった。だってスライドを閉じた瞬間にハンマーが落ちるから、プラスチック製モデルガンにダメージを与えたくなくてさ。

0008.jpg
劇中のLAPDでもまだ珍しかったんだろう。ダニー・グローバーの台詞「凄いの持ってるな」、「9mmブレラ」(ベレッタではなくブレラと発音する)、「15+1連発」、「ワイドエジェクションポートで装填不良なし」、とベレッタの宣伝文句を並べ立てる。そんなメル・ギブソンはシックスシューターなダニー・グローバーに「古い人間だね」とキツイ一言。(爆;) 確かにジャムのリスクは少なさそうだし、万一ジャムしてもすぐ対処できそうだし。(スライドオープン時にチェンバー丸見えだもん。)この頃にはスライド後ろ半分が切れて射手に飛んでくる不具合(事故)は知られていなかった。

0010a.JPG
そのワイドなエジェクションポート。(笑;)カートリッジの刻印まで丸見えになる。もちろんメリットデメリットあり賛否ある。ベレッタ以外では同システムのワルサーP38くらいしか実例はないかも。(あったかな・・・コルト・ウッズマンはどうだろう?そういえばカートリッジにバネが入ったキットモデルも持ってたなぁ。マッチターゲットモデル。まだ銃器にさほど詳しくなかった中学生頃だったかな。)

0009.JPG
装填不良を含めたジャムや故障は映画撮影現場では大変らしい。「ロボコップ」の麻薬工場襲撃シーンは一発撮りらしく、撮影が止まるとエライ事になるのでベレッタ系でM93Rが選ばれたらしい。この特大スタビライザーと3点バーストの発射炎が凄い迫力。でもグリップ大きくて私の手には・・・。

0010.JPG
メル・ギブソンとダニー・グローバーの有名な射撃場のシーン。スライドオープン状態の長~い銃身むき出し状態でM92Fをズルっと引き抜き弾倉を挿入する。この「ズルっ」という仕草がカッコ良くってさ。私、ボーリングするときはこのイメージでボーリング玉を持ち上げる。(爆;)

0011.JPG
Have a nice day !
射撃場の一番遠いところのマン・ターゲットに7発撃つ。銃を固定して撃っても1か所に着弾する訳ではないので、実際に人の手で撃ってもコレができるか?は疑問があるが大好きなシーン。

00013.JPG 0012.jpg
飛び去るヘリコプターに向けて15発撃ったあと、空マガジンをストンと落としマガジン交換、続けて15発連射。さすがにジョン・ウィックみたいに空マガジンを乱暴に振り飛ばしはしない。(笑;)これを散々真似した。マガジンを壊さないように座布団の上で。(爆;)

0014.JPG
ベルトに挟んだM92Fを抜き打ち。これも練習したけど太いグリップが災いして私には無理。ガバメント、コマンダーならある程度早撃ちできるぞ。コック&ロックで。

0015.JPG
" I got you, partner. "
ラストシーン。お互いを認め合う感動シーンでもあるが流石に映画的な見せ場だよな。ダニーグローバーのM19も渋い。(次元大介もコレだよね?確か。)

0016.JPG
” Merry Christmas, Victoria Lynn. I love you."
そして一番イケメンなシーン。

0017.jpg0018.jpg0018a.JPG
M92Fの立役者として「男たちの挽歌」のチョウ・ユンファも捨てがたい。有名なM92Fの両手撃ち。時々右手の1丁がFNハイパワーに化けたりする。続編ではブラジル製コピーのタウルスに化けたりもする。続編のインタビューで笑いながら、爆発シーンで本当に吹き飛ばされたエピソードが香港映画っぽくて好き。(笑;)

0018b.jpg
私自身はM92Fよりも38ACPのM84の方がコンパクトで好きだった。ガン・ライター、イチローさんの記事を読んで買ったマルシン製モデルガンは滅多にジャムしないすごく良いモデルだった。グリップサイズも丁度良くて。ギリギリ足首に収められるサイズだし。(笑;)でもメタルメッキモデルはおススメしない。メッキのおかげでスライド動作は渋いし指紋つきやすくて苦労するし。

0019.JPG
比較的最近だけど(とはいえ公開は20年以上前だ!)マトリックスでキャリー・アン・モスの両手撃ち(撃ってないけど)が超カッコよくてステキ。[揺れるハート]

0020.JPG
” Dodge this ! "


・・・ので当然私の次の楽しみは、マトウィック? ジョンリックス?(嘘;)
マトリックス レザレクションズ


nice!(4)  コメント(4) 
共通テーマ:映画

nice! 4

コメント 4

YaCoHa

ネオ・アッキーさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2021-11-06 22:57) 

YaCoHa

鉄腕原子さん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2021-11-06 22:57) 

YaCoHa

@ミックさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2021-11-06 22:57) 

YaCoHa

たいへーさん、ありがとうございます。
by YaCoHa (2021-11-06 22:57) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。