袖から飛び出す二丁拳銃(って言い方も古いか。) [映画]
早撃ちって子供の頃から興味があります。昔テレビでピースメーカーを下げた人(国本圭一?)の早撃ちを見たけど、目で見えない位早い。(西部劇ではお馴染み。と言いつつ西部劇って最近あまり聞かないなぁ。)世界一の早撃ちセル・リードはセルフスタートで0.06秒!(だったかな?)エド・マクギバンはチューンされていないS&Wリボルバーで6発を0.4秒で撃って全てトランプカードのサイズに当てた。
テレビ、映画の世界ではどうか。いろんな俳優が早撃ちをしているが、ジョン・ウェインやクリント・イーストウッドは別格として、他は何て言うか、編集で誤魔化している感がありうそ臭い。コンバットシューティング競技で実績もあるジム・ズビアナはTV「マイアミバイス」で殺し屋役で出演、ワンカットで腰のガバメントの素晴らしい早撃ちを披露。(確か高校生の時に観たけど、これにはびっくり!)
そんなテクニックとは別に、映画では「袖から飛び出す銃」、「2丁拳銃=両手撃ち」って映画では結構インパクトありますよね。
●袖から飛び出す!
「タクシー・ドライバー」ではロバート・デニーロが25オートを袖から手の中に飛び出す機構を自作。レッド・ブルでも悪役が、横山やすしも何かの邦画でそんな事をしてた。金城武も「リターナー」で袖から・・・アレは携帯電話か。
●両手撃ち!(古い言い方で二丁拳銃?)
現代アクション映画で両手撃ちの元祖はチョウ・ユンファでしょう!「男たちの挽歌」(1・2は傑作)で強烈な印象を残し、ハリウッド映画のジョン・ウー作品では2丁拳銃(と鳩)がトレードマークになってしまった。ピーター・ウェイラーは「ロボコップ」で。(「シェイクダウン」ではリボルバーとオートという変な二丁スタイルを披露。)ヴァル・キルマーは「トゥームストーン」でシングルアクション+ダブルアクションの両手撃ちが結構きまっていた。(テーマが違うけどこの作品でマイケル・ビーンが魅せるガンスピンは最高。)キアヌ・リーブスは「マトリックス」で、今では知らぬものはいないアクションシーンを魅せている。(彼自身が銃の扱いがうまいとは思わないけどね。キャリー・アン・モスの方が実はサマになってたりして。)「アンダーワールド 」では主人公(名前忘れた)がスタイリッシュなヴァンパイア、「トゥームレイダー」ではアンジェリーナ・ジョリーが・・・でもこの人、2丁どころか銃の扱い下手。「レオン」のジャン・レノは微妙かな?(今のリュック・ベンソン作品の中ではこの作品は偶然できた傑作としか思えない。)アントニオ・バンデラスは「デスペラード」でこの「袖から飛び出す銃」と「2丁拳銃」を両方見せるのだが、なんとなく無骨で嫌い。
そこで出てくるのが当ブログのオススメ映画「リベリオン」でクリスチャン・ベールは前述の2つの要素を合わせた「ガン=カタ」を披露。
「ガン=カタ」は現実的には???には違いない。でも、クリスチャン・ベールの演技と編集にも因るところが大きいと思うが、ラストの銃撃戦での爽快感は何だろう?「マトリックス」と比較される事も多々あるらしいがコンセプトは異なるスタイリッシュなものだ。他の映画と違うプラスアルファの要素として、マガジンチェンジのシーンですね。銃器類にちょっとでも興味のある人なら弾切れのカット(スライドオープン)を見て、「あれっ?どうするんだろう?」って思った次の瞬間!見てない方の為にあえて書かないが、思わず笑ってしまうが「おーっ、すげーっ!」って思ってしまうだろう。あの状況であんな事ができるのか!って突っ込みはこの場合無しね。正直、私がこの映画が好きなのはこんな、秘密兵器的な要素があるからだと思う。(幼稚なんだね。きっと。)
マニアックなレビューを少し。主人公の使う「クラリック・ガン」は、てっきり「ロボコップ」の銃同様のベレッタM93Rだと思っていた。基本は単射+3点バースト、時々フルオートになってしまう点、マズルフラッシュの長さ、何よりもベレッタ特有のスライドカット。ところがこの記事を書くに当たってDVDやWebの画像を見てみると、M92Fのように見える。(もしかしたらM93RをM92Fっぽくアレンジしたのかもしれない。)スタビライザー付のこのサイズの銃を両手で、あんなに素早く(コマ落とししている可能性はあるけどね。)、しかもキメ位置ではピタッと手を止めて演技する方もキツイだろうな。。。でもクリスチャン・ベールって細身なのにスゴイ筋肉してるから、意外と平気だったりして。
ちなみに私自身の銃器に関する考え方は別な記事にて述べたいと思うが、あくまで映画だからカッコイイだのどうのと言っている事は先にお断りしておきます。
【2006/11/13の記事】
む~。詳しいですねぇ。
確かに映画的(視覚的)にかっこいいですよね。ガンカタは。
笑いとかっこよさが紙一重ですが・・・(笑)
by green (2007-04-14 11:06)
greenさん、nice!&コメントありがとうございます。
そーなんですよ、一歩間違えるとコメディに成り下がる危険性をはらんでいる作品だと思います。(笑)でも大好きな作品です。
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by YaCoHa (2007-04-14 19:35)